明治時代のタバコと人々の関わりは?それまでとの違いは?

© The New York Public Library, 2016

タバコは、今では邪魔者扱いされ次々に喫煙所はおろか、少し前まで当たり前に設置されていた灰皿も姿を消しています。

そんなタバコは、16世紀末に日本に伝来したとされ、喫煙の風習はその時代ごとに様相を変えながら現在まで続いています。

落語に登場する「タバコ」は葉タバコを刻み、キセルで喫煙する様子が描写され、江戸時代の風景を連想させます。

明治時代になると、「タバコ」の喫煙状態はいまの原形を形づくり、人々と密接な関わりを生み出します。

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明治時代になり登場した紙タバコ

江戸時代の「タバコ」といえば、葉タバコを刻み、キセルで煙を燻らせるという喫煙スタイルが一般的でした。

しかし、明治時代になると鎖国ら一転して西洋のモノが入ってきただけでなく、葉巻やパイプ、紙タバコといった西洋の風俗も、流入します。

特に、日本にはなかったデザインの印刷された美しいパッケージに包まれた紙タバコが、庶民の目を惹き流行します。

紙タバコの流行は、今のスマホアクセサリーのように関連するタバコ盆やタバコ入れ、タバコホルダーなどの商品を生み出します。

また、同時期に普及した「マッチ」は、西洋のラベルを真似しながらも日本独特のデザインをあしらって世界へ輸出するまでの成長を遂げています。

明治時代と今の紙たばこを取り巻く社会の共通点と違い

明治時代の紙タバコは、今のような専売による独占販売ではなく、全国に約5000人いたタバコ商らの販売合戦が繰り広げられ、流行が加速されています。

特に、東京の岩谷商会と京都の村井兄弟商会の2社による宣伝合戦は熾烈で、おまけに付けられた「タバコカード」は、子供たちのコレクション欲を刺激し人気を集めます。

この販売手法も、京都の村井兄弟紹介が、アメリカで売り上げを伸ばしていたやり方をマネしたといわれています。

カード欲しさにタバコを手にした子供が喫煙してしまう状況に、大人が慌てて「未成年者喫煙禁止法」を制定し、今と同様に二十歳未満の喫煙を禁じています。

喫煙が流行となっていた明治時代も、今と同様にタバコの健康被害は認識されていましたが、今のように厳しい嫌煙政策は実施されていなかったのは、社会の寛容さと今の認識の違いのようです。

明治時代に流行した紙タバコ

江戸時代まで主流だったキセルによる喫煙の風習も、明治時代の開国とともに、これまで目にしなかった西洋の品物や風俗の流入によって、紙タバコに代わります。

今とは違い多くのタバコ商らによって販売合戦が繰り広げられ流行し、販売促進のために付けられたオマケの「タバコカード」が子供の興味をひいたことで、未成年者喫煙禁止法の制定につながります。

16世紀に日本に伝来し、いまでも主流の紙タバコの喫煙スタイルは明治時代に形成されましたが、今では健康被害を懸念した嫌煙家が主流となり、タバコと人々の関わり方も変化しています。

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