明治時代の女性の名前はキラキラネームが多かった?

明治時代k (31)© The New York Public Library, 2016

生まれて初めての親からのプレゼントである名前は、最近では学校や幼稚園の先生の頭を悩ますような読みにくい名前も多いとされています。

特に女性の名前には個性があるとされていますが、明治時代の女性の名前はどのようなものだったのでしょうか。

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明治時代はひらがなの名前が多かったのは女性蔑視が原因?

この、ため、シカ、カク、エイなど・・・これらは何の名前だと思われるでしょうか。

実は、江戸時代から明治時代にかけての女性の代表的な名前であり、シカは野口英世のお母さんの名前だったとされています。

この当時は男性のように表意文字ではなく表音文字の名前の女性が多かったとされているのです。

もちろん漢字を使うこともできたとされていますが、女性に漢字を使うのはもったいないという女性軽視の考え方があったために女性の名前は基本的にひらがなやカタカナでつけられることが多かったようです。

花の名前は避けられたその意外な理由とは

「さくら」や「ゆり」、「はな」「うめ」など花の名前の付けられている女性は可憐なイメージがありうらやましいと感じますが、明治時代はその逆で、花の名前は避けられていたとされているのをご存知でしょうか。

親であれば可憐な花のような女性に育ってほしいと花の名前を付ける人も多いのではないかと考えられがちですが、明治時代は生まれてすぐ亡くなる子がまだまだ多かった時代でもあります。

そのことから、花は枯れてしまうし季節も移ろうという理由から、いつまでも元気で健康な子に育ってほしいという親の願いから「くま」や「とら」など強い動物の名前が好んで付けられたとされています。

敬遠されがちな「○○子」は上流社会の女性しか付けられなかった?

昭和には多かった「子」がつく名前が多かったものの、最近では古めかしいイメージが強いのか「子」を付ける風潮はすたれてきています。

前述したように、明治時代はひらがなやカタカナの二文字あるいは三文字の名前が多く、一般庶民の間ではわざと「子」がつく名前は付けられていなかったとされています。

その理由としては、「子」がつく名前は上流階級の女性に限られて付けられていたというのが理由なようです。

その反動として近代になると「子」への憧れからか「○○子」という名前の女性が増えてきますが現在ではその反対で「子」が付く女性の名前は少ないとされているので、名前を付けるという作業もその時代の風潮に左右されることが多いのかもしれません。

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