明治時代の物価は今とこんなに違うってあり?

c The New York Public Library

今現代日本も物価の波に悩まされているところですが、明治時代には今をはるかにしのぐ激しい物価の波に押し寄せられていたようです。

では、実際に明治時代の物価はどのようなものだったのでしょうか。

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こんなにも違う?明治時代の物価について

明治時代と今の物価を比べると頭がおかしくなりそうですが、明治時代はその年によってかなり物価が変動した時代でもありました。

たとえば、明治時代の1円の価値はどのくらいだったのかというと、今の物価と比べると3800倍の差があったとされているので明治時代の1円は3800円くらいの価値があったとされています。

そうはいっても一律で1円がそのくらいの価値だったとは言い切れず、明治時代当時の所得や仕事の種類、生活の状況などによってだいぶ変わってくると言えますので一概にどのくらいなのかというのは難しいと言えます。

たとえば、職業による所得格差も大きく、明治30年ごろのお巡りさんや学校の教員の初任給は8~9円だったとされており、それから換算すると1円は2万円くらいの価値があったのではと考えられます。

また、明治前半と後半でも物価や賃金水準は大きく変動するため、45年間あった明治時代の中でも大きく物価が違っていたようです。

自転車が高級車並み?明治時代の物価

今現在、自転車はどのくらいの価格で購入できるのかご存知でしょうか。

高いものだと本当にピンキリで30万くらいするものもありますが、安いものだと2万円弱くらい、電動アシスト付き自転車なら10万円前後、さらに安いものだと1万円しなくらいの価格で購入することが可能です。

自動車よりも渋滞に巻き込まれる心配や駐車場の心配などがないことから、自転車は一般庶民に重宝されている乗り物ですが、明治時代当初はそうはいかなかったようです。

日本に自転車が入ってきたのは明治時代頃で、まだ国産ではほとんど製造されてなかったことからアメリカから輸入されたものを販売していました。

その価格というのがすごくて、明治時代当時の価格で200~250円、今現在のお金に換算すると400万円ほどだったと言われており、今で言えばちょっと良いクラスの高級車並みの値段と言えるでしょう。

400万円もしたら、到底一般庶民には手の届く代物ではなく、高根の花だったわけです。

自転車でこの値段ですから、自動車だと言えが買えるくらいの価格だったのかもしれません。

毎日飲むなんて有り得ない?ビールの価格は・・・

疲れて帰って仕事終わりの一杯を楽しみにしているお父さんも少なくないですが、最近は酒税の上昇により「ビールは特別な時だけでほとんど発泡酒」という人も少なくないのではないでしょうか。

明治時代も、同じではありませんがビールは本当に特別な時のお酒だとされていたようです。

明治39年頃の物価で言うと、ビールは大瓶一本が19銭だったとされており、ビールはお祝いの時にしか飲めないような特別な飲み物だったことが伺えます。

19銭を今現代の価格に換算すると3800円相当であり、毎日の晩酌で飲んでいたらそれこそ破産してしまう金額ですね。

このように、生活水準や職業を考えても明治時代は非常に価格変動が大きい時代であったと推測できます。

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