明治時代の4大財閥と言えば?今でも残っているのは?

c The New York Public Library

財閥と言って有名なのはいくつかありますが、明治時代における4大財閥と言えばどんなところだったのでしょうか。

そして、明治時代の頃より今も続く4大財閥はいるのでしょうか。

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そもそも財閥って何?

財閥と一口に言っても、それがどんなものなのかご存知ない人は多いのではないでしょうか。

財閥は、簡単に行ってしまうと様々な企業を傘下に持つ、一族経営が基本の企業集団の親玉みたいなものです。

明治時代に始まったものばかりではなく、江戸時代からすでに豪商として成長していたところが明治時代に近代化経営に転じて多角化した場合もあれば、政府や官僚などと結びついた政商もあれば、元々の地方の地元の大富豪を基盤にして作られた場合もあります。

ただ、明治維新後に西洋のように資本主義的市場経済が本格化したことが影響し財閥が発展する大きな要因となっているようです。

財閥の特徴としては、創業者の家族経営が主であり一族が出資した親会社や持株会社が中心となってその傘下の諸企業を総合的に支配する企業集団であり、海外ではコンツェルンという言い方をします。

明治時代の有名な4大財閥

明治時代に有名な4大財閥と言えば、やはり三菱・三井・住友・安田の4大財閥が有名です。

特に住友は明治時代より以前の安土桃山時代に源流を持っているとされており、三井・安田も江戸時代に、三菱は明治時代より発展し成長した財閥です。

これらの4大財閥は明治・大正・昭和の時代に大きな影響を与え、日本の近代化において活躍し現在の日本へと発展させるのに大きく影響した企業であったとされています。

しかし、明治時代が終わりをつげ大正・昭和となり日本が敗戦すると、GHQは日本の財閥の資金協力があったからこそ戦争継続に拍車をかけたとして、戦後の五大改革の一つとして財閥の解体を命じます。

明治時代に両替商から始まった野村財閥も、戦後の五大改革によって財閥解体となり、現在は野村グループがその流れを引き継いでいます。

明治時代から現在も残っている財閥は?

明治維新後、あるいはそれ以前より発展し今現在もその名を残している4大財閥は三菱・三井・住友・安田の4大財閥です。

つまり、明治時代の頃からその後ずっと代表的な財閥として君臨しているということになります。

その他にも、現在のみずほ銀行の流れをくむ第一銀行を創立した渋沢財閥や、後に「鉄道王」と呼ばれた根津嘉一郎が創設した根津財閥などの明治時代の頃に創設したところが多いとされています。

ただ、この4大財閥の中でも安田だけは他の財閥より特殊であるために安田を抜いた他の3つだけで3大財閥ということもあるようです。

その理由としては、安田財閥は創設者である安田善次郎の金融の才能により巨大化して成長して大きくなった財閥であるとされています。

そのため、様々な企業を傘下に持つ企業集合体である財閥、という形の三菱・三井・住友とは毛色の異なる財閥であることから、安田だけは4大財閥で数えると特殊なので最初から3大財閥でくくる場合もあるとされています。

このように、今現在普通に目や耳にする財閥の名前も、実は明治時代、場合によってそれ以前の時代からの流れをくんでいると考えると、歴史の深さを感じるのではないでしょうか。

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