明治時代にはどんな遊びが流行っていた?

明治時代k (19)© The New York Public Library, 2016

子どもの頃はどんな遊びをしていたのか記憶にあるでしょうか。

現代の遊びと言えばスマートフォンのアプリゲームやカードゲーム、中高生ならカラオケやボーリングなどが遊びとなるのかもしれませんが、明治時代にはどんな遊びが流行っていたのでしょうか。

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自然の中ではぐくまれた子供たちの遊び

明治時代の子供たちの間ではどんな遊びが流行ったのでしょうか。

今ほどおもちゃなどがなかった明治時代では、子どもたちは自然の中で工夫しながら遊んでいたことが多かったとされています。

ミミズやご飯粒を餌に竹先に木綿の糸を付けただけの釣り遊びや、学校の帰りにクワガタやカブトムシを捕まえては引っ張りっこさせて競い合ったり、「馬のつかな」と呼ばれる背の丈ほどもある草の穂を持って蛍狩りをしていたようです。

その他には、芝居や映画の普及によって木の棒を持って友達とチャンバラごっこをするなどは今の子供たちのヒーローごっこに通じるところがありますね。

また、日本から古来より存在する羽根突きや駒回し、凧揚げなどの遊びは交通妨害の理由から路上での遊びは禁止されていたようです。

コレラの流行によってビー玉遊びが流行する

江戸時代からすでに流行していたコレラは、明治時代においても猛威を振るっていたとされていますが明治時代の日本ではラムネが症状の緩和のために用いられ、流行したとされています。

明治中期に製造されたラムネの瓶の中蓋にはビー玉が用いられ、ラムネ玉とも呼ばれていました。

子供たちの間ではこのビー玉を利用した遊びが流行り、丸い陣地の中にある相手側のビー玉にめがけて自分のビー玉を指に挟んで一定の距離から前方にはじき、あるいは投げたりして陣地から追い出すと、そのビー玉がもらえるなどといった遊びを流行らせていたとされています。

明治35年頃になると、岐阜や名古屋を中心としておはじきが流行り始めて、36年には名古屋地方で大流行してガラス製のおはじきが製造されていたようです。

当時は1銭玩具というのが流行したのですが、ビー玉やメンコ、ベーゴマなどは賭け事遊びとして流行り過ぎたこともあり流行時期には小学校で禁止されていたこともあったようです。

ブリキや戦争玩具が流行する

文明開化の影響によって輸入されたおもちゃにはどんなものがあったのかというと、ブリキを使用して作られたラッパやサーベルなどが輸入されて入ってきたものの、明治時代当初は非常に高価なものであり庶民の子供たちにとっては高根の花だったとされています。

明治18年になるとトランプが発売され明治20年頃に流行したり、明治23年頃はかるたやすごろく、羽子板などが人気となります。

明治26年頃になると教育系の玩具が登場しますが、明治27年以降は日清戦争の影響によって戦争を連想する玩具が増え明治28年頃まで戦争ブームが続き、その後日露戦争の頃になると再び軍艦旗や双眼鏡、空気鉄砲などの戦争玩具が増え遊びも戦争ごっこが主流となってくるのです。

子どものおもちゃや遊びにまで戦争の影響が入ってくるというのは、明治時代当時は今では想像もつかない状況だったとも言えるでしょう。

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